※以下の説明は、有限会社アミカのWebサイト の記事や故本山博氏の著作等を読んだ当会主宰者の個人的解釈に基づいて記載しています。
間違いや不正確な点にお気づきの方はご指摘戴きたいと思います。
上記アミカ社の本家経絡測定装置(当会装置もこれに準拠)は人体皮膚にパルス電圧を印加し、細胞間質液に流れる電流値や電荷量を測定しています。 細胞間質液に流れる電流値や電荷量は、細胞間質液の分量やナトリウムイオンなどの電解質成分に左右されます。
BP値は、細胞間質液の電解質成分濃度に相当し「成分の虚実」と言われています。
IQ値は、電解液の分量の過不足で新陳代謝の活発さに相当し「代謝の虚実」と言われています。
本家経絡測定装置では、自立神経の緊張度に関係の深いAP値も測定して診断に利用していまが、当会装置では測定を割愛したので、以下AP値の説明も省略します。
BP値は、東洋医学の古典的な経絡の虚実と考えてよいようです。IQ値は免疫機能や新陳代謝の活性度を指標になっているようです。
→ 本山式経絡臓器機能測定装置(AMI)ポイント解説
BP値とIQ値の測定点(井穴)は、それぞれ24点(12経×2)あります。
この2つの円形チャートは、24点の平均値を求めて、その平均値に対する個々の経絡の測定値を比率で表記していいます。
BP値やIQ値は被検者の体質や測定時の環境によって、24点全体的に低くなったり高くなったり、平均値を基準に表記することで、全体的な高低に左右されず、各経絡間の高低が見やすくなっています。
BP値は経絡の虚実に相当するので、その経絡の虚実に相当する症状がよく見られます。
IQ値は経絡毎にBP値に比例して変化している状態がよいようです。
例えば、特定の経絡で、BP値に対してIQ値が特に低いという場合、その経絡機能が低下していると考えられます。
このチャートは、各経絡の左右の測定値の平均値を「実」→「虚」の順に棒グラフ表示しています。
一般に、最も上の経絡、あるいは最も下の経絡に対応する症状がよく見られます。
左右の測定値の差を表示しています。
ひと昔前の地熱感度測定(赤羽法)でも熱感の左右差を異常と判断してましたが、BP値の左右差が大きい場合、その経絡に対応する症状がよく見られます。
正経12経は、肺-大腸、胃-脾、心-小腸、膀胱-腎、心包-三焦、胆-肝という6組の陰陽関係があります。
故本山博氏は、健常者ではこの6組でいずれも、BP値が陰経>陽経になっていることを発見しました。鍼灸の古典でも気の量が陰経>陽経になっているという記載もあるそうです。
陰陽逆転とは、BP値が陰経<陽経になっている場合のことです。
実際に、陰陽逆転の経絡では、陰経または陽経に対応する症状がよく見られます
。
(IQ値÷BP値)の値を円グラフで見やすく表記したものです。
前記のとおり、なるべく一定値になるのが自然です。
右手、左手、右足、左足の各6経の測定値を合計値を4方向に円グラフ表記したものです。
測定値をそのまま円グラフ表記したものです。
前記「平均値基準」とは違って被検者の体温や血行調変化で全経絡の測定値がシフトしても絶対値を表示するので、繰り返し測定時の僅かな変化も観察することができます。
最大値(外側の円)は、[設定]→[表示設定]画面で設定されています。
上記と同様に、測定値をそのまま散布図で表記して、繰り返し測定的の変化を観察するためのものです。
被検者の症状と関連深いのは、次の3点です。
経絡治療を行う場合、被検者の主訴に対応する上記関連経絡に注目して施術するとよいでしょう。 症状出現頻度は、虚実経絡よりも逆転経絡の方が高いようです。
また、IQ/BP値が低い経絡は、発熱作用が低下し症候的には例えば「冷え」の傾向があるようです。なので、鍼よりも灸、瀉法より補法がよいようです。
BP値もIQ値も、一般に気温が低い冬場や、老年者や衰弱した人も低くなります。
また、数値が低くても少し運動すると、すぐに上昇したりします。
夏場でも低い場合は、補法がよいでしょう。
上下のバランスは、身近なところでは冷えやのぼせ等の体質診断になります。