本山式経絡臓器機能測定装置(AMI)ポイント解説


測定原理

AMI装置では、被検者の手首または足首に不関電極を装着し、手足の各井穴に関電極を当てて、3Vの直流パルス電圧を印加して通電電流を測定します。

下左の図は人体皮膚の電気的な等価回路です。
青色・赤色丸印の抵抗と緑色丸印のコンデンサーに注目します。他の抵抗は小さいので無視します。
BP値を決定しているのは、赤色丸印の抵抗です。

コンデンサーは直流パルス電圧印加の瞬間には抵抗値=0になるので、赤色丸印の抵抗に大きい電流が流れ、そして徐々に低下します。
このときのピーク値がBPで、「経絡の虚実を反映している」電流値です。
青色の抵抗には、一定量の低い電流が流れ続けます。
緑色丸印ンデンサー電流がなくなったときの電流値がAPです。
AP値は、青丸と赤丸の2つの抵抗値を経由した電流値です。
青丸抵抗値≫赤丸抵抗なので、AP値は赤丸抵抗値にはほとんど左右されず、青丸抵抗値に対応した測定値になります。
緑色丸印コンデンサーの電気的容量がIQ値にほぼ相当します。


「気の科学」(下記#1)より引用

「気の科学」より引用

良導絡(ノイロメータ)との相違

良導絡(ノイロメータ)も、人体の皮膚に電極を当て、直流電圧を印加して通電電流を測定するという点では同じ原理です。
しかし、上記皮膚の通電電流は、10μs程度でほぼ一定値まで低下します。
良導絡では、その低下した電流値だけ読み取っています。AMIでは、AP値に相当する電流値です。