経絡指圧とは

私(当サイト開設人)は、このたび(*1)思うところがあって経絡指圧の初級実技講座を受講しました。
そんな方のために、これまで知らなかったことをまとめました。

「経絡指圧」というものは、どんな経緯でできたものか.

 「経絡指圧」は故増永静人氏(1925〜1981年)が創始命名した指圧法です。
  (…編集中…)


経絡指圧は、従来の指圧を鍼灸の経絡に注目して施術するものか.

 経絡指圧誕生のプロセスから見ると、そうではありません。
 「私は経絡を知らずに指圧していて、自分の感じでつかんだものを、すじとつぼという日本的な言葉で説明していました。…中略… 経絡を知ったとき、私の実感とそれが、余りにも似ていることに驚いたくらいです。ただすじとつぼは、鍼灸などで描いている図よりは、はるかに複雑で立体的なものです。」(「図解 病気を治す指圧入門」増永静人著)
 このように書かれているように、増永氏は鍼灸の経絡よりも複雑なスジを発見していて、施術に活用していました。その後、そのスジを経絡と総称し経絡指圧と命名したのです。

経絡指圧の特長はなにか.

●病気治療に適していること。
手技療法には、按摩・マッサージ・指圧・柔道整復、カイロプラクティク等の外来の手技療法など沢山ありますが、これらはいずれも主として交感神経に作用します。
骨格筋類の活動を活発にしたり、活動後の疲労回復や慰安に適したものです。
これに対して、経絡指圧は、主として副交感神経に作用します。病因となっている内蔵の働きを活発にするので、病気治療に適します。
●常に補法を忘れないこと。
私は鍼灸も再勉強中ですが、多くの鍼灸治療の流儀では圧痛や硬結などの実(陽)の部位だけに、施術する瀉法に偏ってます。
経絡指圧では、手技も施術手順も、虚の部位に対する補法を忘れないようにできているように思います。
●マイナス作用がまずないこと。
通常の指圧では、施術者も受診者も、押圧は強い方が効くという思いで施術受診します。
受診者が病人の場合、強刺激は病状を悪化させてしまいます。
健康な一般人でも「もみ返し」という悪影響をしばしば体験します。
経絡指圧では、強刺激厳禁なので、病状を悪化させるようなことはまずないようです。

日常「経絡指圧」という言葉は見聞しないが、流行しない理由

増永氏がご活躍の頃は著書も多く国内外で有名でしたが、最近は注目されなくなっています。
経絡指圧では、局所的な施術よりも時間のかかる全身調整を大切にします。
時間のかかる治療は、見世物的なインパクトに乏しく、テレビや健康情報誌ではウケません。
また、弱刺激の経絡指圧は、健康な一般人には気分的に物足りないこともあるでしょう。

海外では「Zen Shiatru」といって日本より注目されているのは

―『指圧』(医道の日本社)の英訳本に『ZEN SHIATSU』と名付けた理由について、次のように講習会で語られた。“禅も指圧も、相対意識を超えた「空(くう)」の世界に入るから、ZEN SHIATSUなのだ”、と。そして、般若心経を唱えながら腹部施術することを、私たちに勧められた。―
(『タオ指圧、究極の経絡メソッド』へのいざない http://www.human-world.co.jp/ahaki_world/newsitem/13/0807/130807_3_sinkan.htmlから引用)


「経絡指圧」の経絡図はどんなものか

自作経絡図です。 1経絡毎の概略走向きを表示します。
鍼灸の経絡図をgooleで検索して比較できます。

「経絡体操」は「経絡指圧」とどんな関係か

「経絡体操」は経絡の変調を自分自身で診断・調整できる体操です。
術者が患者に施術する場合、患者の経絡体操で判明した変調経絡を重点的に指圧したりします。
経絡指圧普及会(下記リンク集参照)サイトの中に解説があります。

初級実技講座の例

初級で習う施術手順を公開(*2)します。 初級終了者で手順を忘れた方はこれを見ながら施術練習できます。

参考書の入手方法

・医王会指圧センター(下記リンク集参照)
 普通の書店では入手できない増永氏の代表的な著書が販売されています。
・インターネットでWeb検索すると購入できます(古本を含む)。
「指圧療法」 創 元 社
「スジとツボの健康法(生命のひびき)潮 文 社
「指圧(プロのための再教育用の書)」医道の日本社
「経絡と指圧(経絡理論と哲学)」

リンク集

経絡指圧関係のサイト
●医王会指圧センター(http://www.iokai.co.jp/)
 故増永静人氏が創始した研究啓蒙組織です。
●きむら指圧倶楽部(http://www.shiatsu-k.com/index.html)
 私(当サイト開設人)が経絡指圧の初級実技講座を受けたところです。
 *1:2017.04.06〜06.08 初級講座受講
 *2:実技内容公開については先生の許可を得ています。
●経絡指圧普及会(http://www.zshiatsu.net/zshiatsu/)
 医王会から独立して普及活動されています。
 講習会のテキスト類は独自に編纂されたものです。

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2017.06.08