「経絡相関図」の機能


この図は、鍼灸治療において、五行の相関関係等を考慮しながら、処置する経絡を選定する画面です。
五行の相関は、「相生」「相剋」の→で示す一方向への作用だけでなく、逆方向にへの作用も大きいと考えます。
また、陰陽関係や三陰三陽関係にある経絡も、相互作用が大きいと考えます。

経絡選択前の画面例


上図の被検者の測定結果において、虚実に注目したとします。 そこで、例えば、最実経絡の「脾経」に処置することを想定して、注目経絡として「脾経」を選択してみます。
すると、下図のように表示されます。

注目経絡選択後



この図は、「脾経」に処置(鍼や灸で刺激)した場合、相生関係にある「肺経」への作用が大きいことを示しています。
この被検者の場合、「肺経」も2番目に「実」なので、さらに実に作用してしまうおそれがあります。
さらに、陰陽関係にある「胃経」が不安定経絡であるので、さらに不安定度を大きくしてしまうおそれがあります。
この被検者は、「心経−小腸経」(の本来あるべき測定値の大小関係)が「逆転」しています。
一般に「逆転」は「虚実」よりも、被検者の主訴に関連しています。
そこで、次に「心経」に注目したり「小腸経」に注目したりして、虚実経絡や不安定経絡に同時に作用する最適経絡を選定します。