経絡測定装置(E-BI2) 

  初期バージョン(E-BI)から改良バージョン(E-BI2)への改良点

経絡測定装置(E-BI2)機器セット
(パソコンを除く)

読取装置の外観は旧装置(E-BI)と変わりありません.
USB絶縁アダプターは製作中です。
従来のAC電源分離アダプター(左写真)もそのまま利用できます。

E-BIに対する改良点は、次のとおりです。
・読取装置の信号入力部にフィルター回路を追加
・内蔵マイコンのプログラム更新
・パソコンプログラムの更新
・AC電源分離アダプターをUSB絶縁アダプターに交換

これにより、操作性と信頼性が改善しました。

システム・説明書公開中(PDFファイル)

以下、ポイント説明します。
黒い別画面がなくなりました。

旧装置(E-BI)では、読取装置のオシロスコープ制御のためEXE形式の
プログラムを使用していました。
そのため、最初にコマンドプロンプト(黒い)画面で起動確認する必要がありました。

新装置(E-BI2)では、DLL形式のプログラムを使用するので、邪魔なコマンド
プロンプト画面が不要になりました。
1回の測定操作で2回読み取ります。

被検者1名で井穴24ポイント測定しますが、新装置(E-BI2)では、各ポイント1回
の読取ボタン押下で通電と電流読取とを2回繰り返します。
得られた2つの測定値の変化の仕方と両者の変動の大きさをチェックします。


測定エラーの場合、再測定を促します。

繰り返し測定した2つの測定値の変化がBP値の特徴を示していない場合、電極が
井穴皮膚に正しく密着していないと判定できます。
また、2つの測定値の変動が大きい場合、ノイズ混入や不安定な操作があったと
判定できます。
このような測定値不正と判定された場合、再測定を促すメッセージ画面を表示します。

再測定メッセージには次のようなものがあります。
・「測定値の変動が大きくノイズ混入と思われます.」
・「data1.txtがありません.」
・「通電ピーク値が所定範囲にありません.」
・「通電ピーク値が検知できません.」
・「DATA.DBFにMARK='*'がありません.」
・「MV1_APレコードが検知できません.」

信号入力部にフィルター回路を入れました。

新装置(E-BI2)では、読取装置の信号入力部にフィルター回路を入れました。
これにより、ノイズ混入の影響が少なく波形が安定し、BP値の推定精度が向上し
ました.

左図は、同一条件(1.5kΩ+1000pFの試験回路)を2回測定したものです。
BP値の推定は、測定値がピーク値から一定割合低下した点まで、最小2二乗法
による回帰線により電流のピーク値を推定しています。
旧装置の「AC電源絶縁アダプター」は「USB絶縁アダプター
(外付電源タイプ)」に変わります。

旧E-BI装置のAC電源絶縁アダプターは、100VのAC電源を直接入力してたので、
電気用品安全法に準拠した安全性試験とPSEマークを付ける必要がありました。
使用部品はそれぞれメーカ製規格品なので安全性の面では問題ありませんが、
会員向けとはいえ販売にあたるので、法令準拠のため、電源部を分離してPSEマーク
付きの既製電源アダプターを使用することにしました。

この結果、USB絶縁アダプター本体からAC100V電源をノイズフィルター経由でPCに
を供給することができなくなりました。そのため、その逆つまり、PC側から電源ライン経
由で読取装置側にノイズが混入しやすくなりました。

しかし、新E-BI2装置では、ノイズ混入を検知して再測定することになるので、信頼
性が低下することはないと思われます。




2016.12.18